ギャルサー

 長いようで短かった1クールが終わった。銭湯の娘!?に続き、矢口真里に釣られて見始めた当作品であるが、第1話からすでに、矢口とは関係なく物語の世界そのものに惹きつけられていった。カウボーイとギャルたちというまったく異なる文化、価値観を持つ者たちの交流と、それがもたらす成長。そして例によって、この作品も私を惹きつけるキーワード「群像劇」にあてはまる。
 ひとつ惜しまれるところがあるとすれば、Angel Heartが解散に終わるという結末であろうか。カウボーイの教えを受け継いで、渋谷で活動を続けながら、迷えるギャルたちにひとつの道筋を指し示す。そんな存在としてあり続けてくれればよかったのに、と思う。
 まあなにはともあれ、「ありがとう矢口、ありがとう藤木、名作をありがとう」。